理事長  三輪 佳久

 平成17年4月に「犯罪被害者等基本法」が施行されてから20年が過ぎ、同法に基づく第4次犯罪被害者支援計画も今年度5か年計画の最終年度を迎えております。

 このような状況の中、平成12年に創立した当センターも今年度、25周年を迎えました。この間、私どもセンターの活動に対しまして、多くの県民の皆様方から温かいご支援とご協力を賜っておりますことに、改めて衷心より感謝を申し上げる次第です。お陰様をもちまして、当センターは、民間の犯罪被害者等支援団体として県民の皆様への認知度も高まり、今日まで多くの被害者等皆様の支援活動に当たって参りました。

 犯罪被害者等支援施策につきましては、これまで第4次にわたる基本計画等によって関係法律の改正や支援制度の整備・充実が図られてきたところでありますが、昨年10月には、仙台市で犯罪被害者等支援条例が制定されたことにより県内全ての市町村において犯罪被害者等支援条例が施行されるに至りました。地域住民にとって身近な存在である市町村の全てにおいて同条例が施行されたことは、犯罪被害者等の皆様はもとより、当センターにとりましても大変心強い限りであります。

 私どもといたしましても、これを契機に被害者等支援活動に対するご理解が県民の皆様方に広がり、浸透されますことを期待するとともに、各市町村をはじめとする関係機関・団体との連携を密にしながら今後なお一層「地方における途切れのない支援体制の強化」に取り組んでまいることとしております。

 もとより、被害者等一人ひとりに寄り添ったきめ細かで充実した支援の実践という大きな課題に向け、当センターの活動はまだ途上にあるものと認識しておりますが、25周年という節目の年を迎え、職員及び支援活動員一同、意を新たにして一層の努力を重ねてまいる所存です。

 皆様の変わらぬご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

                                   令和7年5月

 

                               


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